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飛躍的に成績を向上させる



 まず成績を向上させるためには何が必要なのかを考えてみます。
そのためにX、Y座標軸をとって考えることにします。X軸(横軸)
には自己を肯定する力を取り、Y軸(縦軸)には実力を取ります。


 そうするとX軸、Y軸により、第1象限から第4象限までの4つ
のパターンを考えることができるようになります。


 たとえば第1象限はX軸、Y軸とも正方向にあるので、自己肯定力
があり、実力もあるという、各自がめざす理想の領域を指すことに
なります。


 その反対の第3象限は、X軸、Y軸とも負の方向にあるので、
その領域は自己肯定力もなく、実力もないという領域を指すこと
になります。この領域から成績向上を目指すには、まず精神的に
自己を肯定する力を身につけなければなりません。


 ここでいう自己を肯定する力とは「自分にはできる。」という
自分を信じる力です。単なる自己のうぬぼれではなく、自己を
客観的に判断したうえで、自己を肯定しなければなりません。
この力の強さが、飛躍的な成績向上には欠かせないのです。


 この自己を肯定する力が強ければ強いほど、現在たとえ実力が
なくても、やり方次第で飛躍的に成績を向上させることができる
のです。

 
座標軸でいうと第4象限から第1象限へはしごをかけ、一段一段
上っていくことなのです。


 ここで第2象限の領域についても少しふれておきたいと思います。
この第2象限の領域は、実力はあるが自己を肯定する力がないという
ものです。


 この中のグループの人は本当は実力はあるものの、自分はこの程度
しか力がないと思い込んでしまっている人たちです。この領域の人は
自分を過小評価することが多いのです。


 それではこれらの領域の中で飛躍的な成績の向上が、望めるのは
どの領域なのでしょう。それは自己を肯定する力はとても強いが、
客観的にみて、今は実力がないという領域に属している人たちです。


 そして次にそういう人たちが、どうすれば実力が身につくのか
ということに話を移します。

 現在実力がないというのは二つにさらに分けることができます。
それは基礎ができているかできていないかです。基礎ができている人は
後は実力をつけるだけです。しかし基礎ができていない人は基本から
取り組まなければなりません。


 
 学生のころは”意味記憶”が優れています。しかも記憶が定着し
やすいのは、自分に理解できること、簡単なことなのです。


 そこで私は基本ができていない人には、まず教科書をすべて読み通す
ことをおすすめします。すでに学習ずみの教科書は、まだ習ったことの
ないものより、簡単に読み通すことができるのです。時間も短縮できます。


 基礎が身につけば、次は何をすればよいのでしょう。それは過去の
受験問題などで応用力と実践力をつけるのです。問題を数多く解くと
よいでしょう。そうすれば実力は必ずついてきます。


 もともと実力がない人は今まであまり質のよい勉強の仕方をして
こなかったのです。それなら質より量をとる方法にすればよいのです。
どんなことでも量が質を上回るほどに取り組めば、間違いなく実力は
アップしていきます。


 ここでもう一度記憶が定着するときとは、どういうときなのかを
思い出してもらいます。それは学習した内容は1月に1・2回ではなく
3・4回復習を繰り返すことです。脳に繰り返し入ってきた情報は、
脳は重要なものと認識して、記憶してしまうのです。


 英単語・漢字・歴史年表・地名・人名などの暗記物だけでなく、
数学の解法パターンまで、脳の中に記憶として残されるのです。
この膨大な量の記憶が知らず、知らずのうちに質に転化していくのです。


 さらに集中力が高まっているときに、脳はより記憶を定着させて
くれます。集中力はせっぱつまった状況下で特に高まります。


 よく絶体絶命のピンチに追い込まれたときに、その人の実力がわかる
といいます。それはそんな状況が、集中力を極度に高めてくれるから
なのでしょう。そういうときに今まで思ってもいなかった力が発揮される
のです。


 
 このことは自己を肯定する力のエネルギーが、大きければ大きいほど、
実力を飛躍的に向上させることができるということです。ただし自己を
客観的に評価せずに、「自分にはできる」と信じるだけでは、単なる
うぬぼれにしかすぎません。


 客観的に自分のことを評価でき、自己を肯定することのできる人で
あればだれでも、自分の実力を飛躍的に向上させることができると思
います。


 ただし実力を飛躍的に向上させるには、それができる状況に自分を
追い込み、記憶のメカニズムなどの効果的な手法を使い、また量が質に
かわるほどに取り組むことは必要になります。



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