オロ湾を攻撃する飛鷹攻撃隊


艦爆・染矢サーカスの時のように紹介するためのネタも何も思い浮かびませんでしたから、編成だけ紹介します。
目につくのは艦爆が60キロ爆弾を2つ搭載して出撃していることで何でこんな小さな爆弾を積んだだけで出撃することになったのでしょうか?。
イ号作戦の最初の出撃にこそ250キロ爆弾装備で出撃していますが、今回ともう一回は60キロ爆弾装備なので、何か理由があったんでしょうね。
航続距離の問題?(片道約680キロもの飛行が強いられています)、まさか250キロ爆弾が欠乏したなんてことはないでしょうけれど?才能の無駄遣いな感じがします。
昭和18年4月11日
制空隊、第1、第2攻撃隊全体で零戦72、艦爆21が出撃。
撃墜22(内不確実4)大型輸送船1、中型輸送船2、小型輸送船1、駆逐艦1の撃沈を報じ、艦爆4。零戦2機を失いました。
連合軍側は艦爆7、零戦11機の撃墜を報じ、P−38 1機大破、輸送船2沈没、コルベット1が損傷したとしている。
(木俣滋郎の『日本空母戦史』には沈没艦船0となっています)。
0900第2攻撃隊としてラバウル発進、戦闘機21機、爆撃機8機。
1140〜1145爆撃
1410戦闘機21機帰着。
1420爆撃機6機帰着。

操縦士、偵察員の順で書いてあります。
艦爆隊
池内利三大尉、河合治郎少尉
矢板康二中尉、永清成実上飛曹

沖田修三飛曹長、村上俊博中尉
茂木利夫飛曹長、清水時保中尉

中沢岩雄飛曹長、栗原一弥中尉  自爆
松本幹夫中尉、水谷廣恵一飛曹

広瀬一馬飛曹長、始関巍中尉
渋谷平八上飛曹、西口速雄上飛曹
各60キロ爆弾X2 装備
被弾機1、大型輸送船1、駆逐艦1撃沈

艦戦隊
岡嶋清熊大尉
平本政治上飛曹
石川仁郎二飛曹
小隊全体でP−40発見追撃するも逸す。

関谷丈雄中尉  P−38 1発見するも逸す。
安達繁信一飛曹 作動油漏洩引き返す
中囿芳男飛長 敵を見ず

松本秀頼飛曹長
二木正美二飛曹
田中喜作飛長
小隊全体でP−38攻撃するも逸す。

藤田怡与蔵大尉
大谷貢上飛曹
岩瀬治助飛長
小隊全体でP−39、P−40攻撃するも逸す。

森貢飛曹長
西森菊生二飛曹
鈴木泰二飛長 20x60、7.7x110
小隊全体でP−39 1機撃墜。

岩城万蔵中尉
横山雄次上飛曹
澤崎清隆飛長
小隊全体でP−39、P−40攻撃するも逸す。

森鳰英雄飛曹長
岩井二郎二飛曹
西元久男飛長
小隊全体でP−39、P−40攻撃するも逸す。



参考文献 『日本空母戦史』 木俣滋郎
     「飛鷹飛行機隊行動調書」
(2003/05014  吉良様に永清成実上飛曹を永清成美二飛曹、始関巍中尉を始岡中尉と誤記していた間違いを教えていただき訂正しました、お礼申し上げます。


海軍水上戦闘機隊 目次に戻る
表紙に戻る