ブイン上空の夜間迎撃戦




昭和18年7月17日、第二五一航空隊の夜間戦闘機がブイン上空でB-24を迎え撃ちました。
経過は渡辺洋二氏の著書を読んでいただくとして。
この交戦相手は米陸軍機ではなく、海軍のB-24(の派生型)でした。

「VB-102のPB4Y 2機、VB-101のPB4Y 3機は、
夜明け前カヒリ飛行場(ブイン飛行場の事)を攻撃した。
上空12000フィートでクラスター爆弾101発を投下し、滑走路に命中させた。
この夜飛行していたVB-101の内の1機はブイン上空
11000フィートに曵痕弾を見、次いでそれは小さな火球となった。
そしてそれは海に突入する前に爆発するように炎上した。
この夜間戦闘機の犠牲になった機はVB-102のジョン B. ハスケット大尉機だった。」

(『WE FLEW ALONE UNIRED STATES NAVY B-24 SQUADRONS』ALAN C.CAREY著より)


以下第二五一航空隊の行動調書より
基地 バラレ
0025 fr x 1発進 ブイン上空哨戒
0147 B-24 1機反航するを捕捉3撃を加え火を発するを認む。
0310 帰着

0025 fr x 1(*2) 発進 第五哨区夜間上空哨戒
0055 ショートランド180°25小里(*1)高度500m付近左旋回にて雲中に没す(命中弾十数発)
0325 帰着

岡戸茂二飛曹、大沼正雄上飛曹 B-24 x 2 撃墜確実 (ブイン上空哨戒)

山野井誠上飛曹、澤田信夫飛曹長 左翼13mm 1被弾、1機不確実(第五哨区夜間上空哨戒)

戦闘経過に記してある撃墜機数と、編成欄に記してある撃墜機数に相違がありますが、そのまま書きました。
(*1)リっしんべんに里の字ですが、文字コードに無いため小里と書きました
複数の方より浬ではないか?、とアドバイスを頂きました、ありがとうございます。
(*2)この場合frとは斜銃装備型の二式陸偵の事です。
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