P−51迎撃戦における戦訓



昭和20年5月29日にB-29及びP-51を迎撃した601空戦闘310,戦闘308飛行隊の戦訓です。
零戦51機が発進、47機が交戦、
B-29 1機撃墜,P-51 11機撃墜(内1機不確実)を報じ
3名が戦死、2名が重傷を負いました。
この日 日本を攻撃した米軍機は全体で150機の日本機の迎撃を受け(601空以外の迎撃機も出ています)
B-29 7機、P-51 3機を失っています。


戦訓
  (1) 対P-51空戦
     P-51は増槽を容易に投下せずそのまま空戦に加入するもの多し。
     旋回圏極めて大にして攻撃避退共に容易なり。
     速力 想像外に大にして切り返しは早めにせざれば後落す。
      照準 発射もこの点考慮を要す。
     P-51は我に対し相当後落するも射撃し射距離500米内外にても
      弾道極めて良好なるを以って
      我が兵器戦法を以って彼を律し油断することなき注意を要す。
    右戦訓(注原文は縦書きです)はB-29の直援を主任務とせる対P-51
      空戦なり。

  (2) 3号爆弾及び27号ロケット爆弾による攻撃法を採用し之が具体的
     対策を至急必要と認む。


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