昭和16年12月8日の第3航空隊戦闘機隊の編成


『海軍戦闘機隊』2巻の巻末には開戦時の戦闘機隊の編成が記載されていますが、
3空に関しては抜けがあります。
その部分を残念に思われた方向けに、3空の飛行機隊行動調書より、編成を紹介します。

指揮中隊
    横山保大尉
    武藤金義二飛曹
    名原安信三飛曹
    以上3機協同でP-40 1撃墜            B−17 2、中型 2炎上            中型機 2爆破
    赤松貞明飛曹長
    矢野茂一飛曹
    園山政吉三飛曹
    以上3機協同で小型機1炎上
           B−17 1、小型機4 爆破
1中隊
    黒沢丈夫大尉 被弾1
    徳地良尚一飛曹
    山舎 初政二飛曹

    杉尾茂雄一飛曹 被弾3
    中納勝次郎二飛曹 被弾3
    増山一飛 被弾2
    以上6機指揮小隊と共同でB−17 1、中型1撃破
    中原常雄特少尉
    秀寿一飛曹
    八幡猪三郎三飛曹

    中瀬正幸一飛曹
    畠山義秋一飛曹
    鈴木金雄二飛曹
    以上6機敵を見ず
2中隊
    向井一郎大尉  被弾1
    尾関行治二飛曹  被弾2
    古川信敏三飛曹
    以上3機B−17 2機炎上
    竹中義彦一飛曹  被弾4
    中仮屋国盛二飛曹
    伊藤文雄三飛曹 行方不明
    上3機協同 B−17 1、中型2,炎上, P-40 1撃墜

    小泉藤一飛曹長
    手塚清春一飛曹
    小林勝太郎一飛

    佐々木芳包一飛曹
    岡崎繁雄二飛曹
    田尻清治一飛
    以上3機協同でB−17 1 中型2炎上
    P-40 1、P−35 1撃墜

3中隊
    宮野善治郎大尉
    小島保二飛曹
    松本善平一飛  機銃発射不能となり引き返す
    宮野、小島協同でP−40 2撃墜(内1機不確実)

    工藤修飛曹長  脚収納せず引き返す
    岡崎正喜一飛曹
    倉内隆三飛曹
    以上2機協同で P−40 1撃墜

    岡本重造一飛曹
    橋口嘉郎三飛曹
    以上2機協同でP−40 3撃墜

以下台南空より編入9機
    牧幸男大尉
    広瀬良雄三飛曹 自爆
    島田三二一一飛
    磯崎千利飛曹長
    坂口音治郎一飛曹
    福山清武三飛曹
    小池義男一飛曹 被弾2右眼負傷
    西浦国松二飛曹
    河西春男一飛
    以上9機協同で撃破5、地面衝突1
後衛中隊
    蓮尾隆市大尉
    中島文吉二飛曹
    昇地正一三飛曹

    久保一男飛曹長
    大住文雄一飛曹 被弾3
    吉井三郎三飛曹 行方不明
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参考文献 『第三航空隊飛行機隊 行動調書』
     『海軍戦闘機隊 2巻』森史朗著
     『日本海軍戦闘機隊』秦郁彦監修
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