カモ番機は危険?


日本海軍の爆撃機隊が敵機の迎撃を受けた際、編隊の最後方の一番端の方に位置する機から撃墜される例が多かったのです、ですから爆撃機隊の搭乗員達はその位置で飛行する機をカモ番機といって自嘲していました。

今回はそれが戦闘機にも適用されるかどうかみてみました。
本来編隊の一番後方の端を意味するのですが、意味をちょっと捻じ曲げて4機から構成される1個小隊の何番機が一番損害が多いかを数えてみました。
サンプリングの対照としたのは251空の1943年6〜8月、201空の1943年8月下旬から1944年1月上旬で、4機編隊以外は対象外としました。(大庭中尉の足跡を調べた際の副産物ですね。)
あといくらかのカウントミスはあることをお断りしておきます、何度もカウントしてデータの正確度を検証はしていません。

結果は。
1番機 18名
2番機 16名
3番機 18名
4番機 17名
となり、危険度はほとんど変らないという結果が出ました。
しかし、サンプリング件数が少ないので統計的にはあまり意味がないですね。(←意味のないことをなぜやった?)

あと3機編成や6機編成の際の損害が目についたような気がしますが、出撃小隊数に対する損害率を算出してないので、そんな気がしたという程度です、3機や6機小隊の場合損害を数えることから外していましたから、印象が強くなっただけかもしれません。


海軍水上戦闘機隊 目次に戻る
表紙に戻る