水戦搭乗員の戦死原因
わかっている限りの水戦搭乗員の戦死原因について数えてみました。
空戦によるもの50名
内訳
対重爆 8名
対PBY 1名
対ボーファイター 3名
対F4F 13名
対F6F 13名
対F4U 2名
対P40 4名
対P38又はP40 2名
対P38又はP39 2名
対空砲火によるもの 2名
事故によるもの 1名
ツラギに対する敵の上陸によるもの 少なくとも7名
合計60名。
なお、この数字は今後私が読む本によって変動してゆくはずです。
こうしてみると防空に特化した任務についていたのだなと感じます。
やはり天敵は米艦上戦闘機(陸上基地から作戦している機も含む)、これに対して私が現在把握している艦上戦闘機の撃墜数は1機のみにすぎません。(これも水戦が撃墜したものとは断言できない。)
まだP−38に対する交戦結果のほうがましな結果が残っています、P−38に対する撃墜数は不確かなものも含めて8機を数えます。
前線部隊における死亡事故は全て調べたわけではありませんが今の所確認できているのは1名です、内地の訓練部隊においての死亡事故は調べていませんが性格上、発生している可能性は高いかもしれません。
対空砲火による戦死者が2名なのはやはり、対地攻撃任務に使われることがあまりなかったことによります。
ツラギの玉砕による戦死者数は倉崎氏の『予科連外史』により予科連出身者についてはわかりますが、操練、丙飛出身者については判っていません。
それにしても60+名という凄まじい犠牲者の数には、こんなに戦死者が出ていたのか、と驚きました、気が重いです。
2003/04/04 追記
川崎まなぶ様より、以下のような情報を教えていただきました。
記載させていただくと共にお礼申し上げます。
「戦時中航空本部がまとめた史料だと、(作成は昭和20年頃らしい)42名をなんらかの原因でうしなったとあります。」
2003/04/04 追記
このページで対空砲火が原因と記述した二名についてですが、コンスタンチン湾攻撃の結果行方不明となったものであり、同日捜索機も出ています。ですから、対空砲火が原因である可能性もあるが、悪天候などの原因によって機位を逸した結果である可能性もあるのではないかと思い始めています。
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