パワーベースボール9シーズン目レポート


9シーズン目レポート
ドラフト
今季のドラフトは他球団との競合もなく1位指名で守備固め要員の深沢、2位指名で特殊変化球投手の淺川
を獲得できた。
深沢は守備のスペシャリスト熊野の代替要員、淺川は使えるかどうか未知数だが老朽化しつつある投手陣の若返りの一環としての指名である。
深沢は当初の目的通り野手として採用するかどうか悩むところであった。投手としての能力が将来的にかなり高いレベルが望めそうだったのである、それに比し野手としてはどこまでいっても守備固め要員でしかありえない。
投手として採用しようとした期間もあったが、熊野の年齢を考えると代替要員の獲得は今季がぎりぎりか、多少手遅れのタイミングであり、涙を飲んで野手としての採用を決めた。
ドラフト1位枠を守備固め要員に使いますかね、とか言われもして、多少・・・いや、かなり後悔の残るドラフトであった。これで2期連続でドラフト1位指名に失敗しているため来期こそ成功を言えるドラフトにせねばチームの将来が危うくなってくる。

戦力
守備固め要員と投手の補充に対しチームを去るのが2人必要となってくる、外人のマンシュタインが帰ると言い出したので、素直に帰ってもらう、その他引退すると言い出したのが2名、かつてのエース投手菊池(聡)と守備のスペシャリスト熊野である、代替要員を獲得したため気分を害したのかもしれぬが、熊野よ未だ引退するには早い、深沢が一軍で使えるようになるまであと3シーズンほどかかるのだ、菊池(聡)も引退するには早すぎるというか、前年度の防御率1点台投手が引退してどうする。
というわけで慰留に努める、幸い2人とも引退撤回に応じてくれた。
前年度初めてレギュラーから外れた結城は引退するかとおもいきや、そのそぶりすら見せなかったので残留、代走及び守備要員として働いてもらうことにする。
となると誰かに辞めてもらわねばならないのだが。投手の岡本に自由契約を通告する,また一人オリジナルメンバーが減った。
一軍メンバーは前シーズンと基本的には同じ、ただマンシュタインの代わりの指名打者として2軍から岡部をあげ、岡本の代わりの投手として永原を2軍からあげる。
永原は軟投派投手で総合力でエースの関と同レベルの力を持つと思われる我がチームの切り札である、この投手が通用しないようならば、我がチームの命運は尽きることになる。
未だ力不足ということで2軍で鍛えたかった前田だが火の車の一軍投手陣を看過することもできず1軍残留と決まる。
8勝8敗の勝ち星と裏腹に内実は散々であった前年度であったが、切り札を投入しての今シーズンさてどうなるであろうか。

上記の態勢でシーズンに挑もうとしていた矢先、ブレーブスが大島を解雇したという情報が入ってきた、長打力、走力に見るべき点はないが熊野と同じくユーティリティプレーヤーで、しかも選球眼が良い好打者なのである、熊野ほど堅実な守備力は持たないが、大島がいればオールラウンドに役に立つことは間違いない。
熊野を解雇して大島を獲得した。
任意引退を表明したにかかわらず、慰留されさらに自由契約にされた熊野は相当頭にきたろうな、ごめんよ。
大島獲得の結果はさらに波及した、GMが熊野の代りが獲得できたから深沢を投手として育てると言い出したのだ、チームが崩壊しますと泣きつく監督の懇願も虚しく、深沢は投手として選手登録されることになった、これで40人中投手は17人とかなり大所帯となった、おまけに指名打者要員の数もかなり多く、普通に守れる野手の絶対数が少ない中、将来試合ができる態勢が維持できるのか?、大丈夫なのかGMよ。
実のところ、開幕して手遅れになった今になって野手にしなかったことを後悔している、取り返しのつかないことをしてしまったー。


開幕前
最初に開幕したのが黄金時代を謳歌するバファローズと次世代の盟主たらんとするカープの対決だった。
開幕戦はカープが8対2で爆勝、第2戦は2対1でバファローズが辛うじて雪辱を果たした。
豪打のバファローズ打線を2試合合計4点に抑えこんだカープ投手陣恐るべしである。
カープの監督は「牛はおいしかった」とコメントし、バファローズの監督は2つとも負けたかったけどビグザムが打ったからいいやとコメントを残した。またカープ打線は数字だけならバファローズ打線を既に凌駕していますからね、大変ですよ」と朗らかに語ったが、地雷原3号やどらえもんでカープ打線を補強した当の本人はいいとしても、こっちは迷惑だ、どうしてくれるんだよ。
いずれにせよ、これらの強豪に一矢でも報いねば昨年度以上の惨状が待っているだけだ。


第1戦 タイガース対オリオンズ
開幕投手は今季1軍にあがった永原、バファローズの桂と共にリーグ屈指の制球力を誇る軟投派投手であり、我がチームの切り札である。裏を返せばこの投手で負けたらお先真っ暗ということである。
永原はタイガース打線をなんとかかわし続けるも、我が打線も葛城のホームランをスーパーキャッチされたこともあり、蒼龍に抑えこまれる。
制球力を武器にタイガース打線をどうにかこうにか、かわし続けてきた永原だが、ランナーがいればヒットエンドランという手が使える。もちろん、こちらもそれは警戒しているのだが、常に頭を去らない投手陣全体のスタミナ不足が不用意な一球を投じさせることになる、ツーランホーマー。
結局これで敗戦を喫することになる。


第2戦 タイガース対オリオンズ
先発は関。永原で敗戦を喫しても関で勝利をもぎ取ろうと目論んでいたのであるが。
関は3失点でKOされ5回ぐらいまでしか持たなかった。
対するタイガースは2年前のベストナイン投手”名前忘れた”が好調になってしまい手に負えなくなる。(後で判明したのであるが、この投手は選手カードに実際の能力以上の数値が書いてあった、こういった間違いは感心できない)
2点差で迎えた9回大塚のソロホーマーで一点差とした後、信じられぬことに佐藤がソロホーマーを放ち同点!と思ったそばから、スーパーキャッチされる、「お前は鬼かー」
痛恨の罵声を浴びせるが、続く武藤のヒットまでスーパーキャッチされゲームセット。
クラッシャー氏は真に鬼であった。


第3戦 バファローズ対オリオンズ
先発はマイティと銭場、毎度お馴染みの投手である。
銭場は好投した、立ち向かう投手全てを粉砕してきた豪打線を相手に7イニングを3失点で奮投する。
対する我が打線は先の見えぬトンネルにはまり込み沈黙を続ける。
バファローズは途中荒木に継投、その名を聞いた時しめたと思った。
荒木は2年前対戦した時には「このような投手を登板させること自体が戦意の無さの現れ」とかなんとか書いたのだが、「違う、奴は2年前の奴」とは違う。」と言わされるはめとなった、奴は2年の歳月の後、目を見張るような制球力を身につけていたのであった。
ひーひー言わされているうちに須田が2失点を食らって、5対3で敗戦。


第4戦 バファローズ対オリオンズ
先発は永原と桂、リーグを代表する軟投派投手である。
とはいっても、2軍暮らしが長かったペーペーの永原に対して、名実ともにバファローズのエースである桂は永原の持たぬ高い球威のシンカーで相手打者を力で抑えこむこともできる投手に成長している。
両投手とも相手に得点を許さぬまま試合は経過してゆく、そんな中 丹波がストライク判定に抗議して退場を食らう。
「お前、打率下げたくなかっただけじゃないのか、大体お前に下がるほどの打率があるのか」。どうせ打てない4番が退場したところで痛くも痒くもないはずであったのだが、・・・「いねえ、サードを守れる選手がいねえ!」そう、驚くべきことに、我がチームには丹波以外サードを守れる選手がいなかったのである。
佐藤は・・・「セカンドにコンバートした」、熊野は・・・「今季解雇した」酒井も初芝もとうの昔に解雇した。仁科(祐)は・・・「2軍」。大島は・・・「大島、そういやそんな選手がおったな、なぜベンチ入りしておらんのだ」どうも、なぜか眼中になかったらしく2軍選手の中紛れ込んでいたものをお情けで起用させてもらう。
6回表待望の先取点があがる、しかしこの時点で永原はもうアップアップだったのである。
使える特殊変化球を持っておらず、主要4球種のコンビネーションのみで勝負する永原はこの時点で配球を読まれていた、前半4イニングで奪った三振8個に対し後半3イニングで奪った三振が無かったことがそれを裏付ける。
そして一旦バットに当たってしまえば、試合後バファローズの監督が「永原の球はバットに当たった後はさほどの衝撃はなかった」と語るとおり、永原は普通の投手に成り下がってしまうのである。
すぐに点を取り返されて振りだしへ戻る。
8回永原、桂が相次いで降板する、いつ終わるとも知れぬ投手戦の均衡を破ったのはまぐれ当たりのホームランであった、ケーティのツーランで9回表に勝ち越し。
小宮山が必死に抑えこんで今季初勝利を勝ち取る。
バファローズの監督が試合後「今日はバットが湿気っていた、投手が(2戦級の)小宮山にスイッチされて気力がなえた」と語っているとおり、バファローズ打線の沈静に助けられただけの勝利だった、同じく沈黙していた我が打線はたまたまでなく必然の沈黙であり、この点が両チームの実力差である。
バファローズの監督のコメントは「オリオンズの投手なぞいつでも火達磨にしてくれる」という自信の現われなのであろう。


第5戦 オリオンズ対ブレーブス
永原という最後の切り札を投入しての今シーズン、それでも昨シーズンと同じ星取りで進んでいる苦しい展開となっている、関も永原も未だ勝星無しである。
先発の関がパワーヒッターにはコントロールが悪くなったため4人目から菊地(聡)に急遽スイッチする。
俊足選手に力を入れて揃えているブレーブス打線といえども、9人中5人がパワーヒッターなので仕方がないところだ。
スタミナが切れて最後は須田にスイッチしたが菊地は3失点で責任を果たす。
スリーベースを追い風でランニングホーマーにしてしまった時には、菊地!なぜ女にばっか打たれる!、とか言ってみるが、良く見てみるとブレーブス打線で男は4番の石嶺だけだった。
その石嶺をつり球で2度も三振に切ってとった、菊地(聡)はさぞかし気分が良かったろう。菊地の速球球威は11でしかないのだ(ローカルルールで、どんな球威でも、連投でなければ0さえ出せば空振りする)。
そして打線がめずらしく爆発した、11得点。
3度までは温厚なH君が、なぜ僕の時ばかり賽の目が切れる、と顔色が変わりかかったのは恐かったが。
仕方ないだろう、自分で制御できたら、こうも連戦連敗にはならない。



第6戦 オリオンズ対ブレーブス
先発は前日突然降板した関、そのまま投げ続けていれば、今季初勝利だったのに愚かなことよ。
さてその関であるが、初回バントの処理ミスでランナーを貯めた後、天敵石嶺にスリーランを食わされる。
石嶺は今季4試合目で3ホーマー目、好調である。
これが全てだった、打線は鈴木相手に2点に抑えこまれあえなく敗戦。
関も2回以降は無失点に抑えるが後の祭りだった。
カット値11まで育てた葛城と岡部だったが、11では通用しないことが判明した試合でもあった。
これで通算2勝4敗、もう後がない。



第7戦 オリオンズ対タイガース
「高速道路が込んでいて」と例によってクラッシャー氏は遅刻してくるが、もっと本当らしい言い訳はないのか?。
そんなクラッシャー氏ではあるが、パワーベースボールの技量は疑いもなく超一流であり、またしても同点ホーマーをスーパーキャッチされたりして負けてしまいましたよ。
そうそう、クラッシャー氏が選手の能力を間違って書いていたのが判明したことも書いておこう。
故意であるのか間違いであるかは検証不能です。


第8戦 オリオンズ対タイガース
完敗です、前田、小宮山といった我がチームの主戦投手がめった打ちされ7対0で完封負け。
もうこれで優勝の目もなくなったので何も書くことないや。
試合を早く終わらせたいなら遅刻してこないのが良い手法だと思うのですが、実行はできないのでしょうか?。

第9戦 オリオンズ対バファローズ
まず、「M君や、11時と指定しておいて12時に現れるというのはクラッシャーと紙一重であるぞ」
このバファローズ2連戦はバファローズの足攻撃対策にファーストに南淵を起用した。結局掻き回されただけに終わって有効な策ではなかった。
3日の休養が入ったので投手のスタミナはほぼ完全に回復した。
先発は永原、セーフティバントなど足をからめた攻撃でへろへろになる、長打攻勢もでき、小技をからめた機動力野球もできる、バファローズ打線はまさに無敵だ。
永原は5回しかもたず、継投した関が3つアウトを取るのにスタミナを25も使う体たらくで、挙句の果てにビグザムにツーランホーマーを浴びせられる。
ビグザムは敬遠しておけばよかった、バファローズの選手が余りにも縦横無尽に塁上を駆け抜けるので、一塁が空いたらビグザム敬遠するでと、牽制しておいたんだ、良い案だと思ったんだよ、そのときはね。しくしく。
続く前田も制球が定まらず、3つアウトをとるのに20以上のスタミナを使ってしまう。
どうにもならないので、菊地(聡)を投入なんとか攻勢をしのぐ。
打線の方は相変わらずぴりっとしない、「お前らやる気あるのか」と言いながら振った賽の目で、高見の気分が落ちたのには萎えた、ちょっとだけ萎えた。
そしてまたしても、マイティの後を繋いだ荒木にヒーヒー言わされクリーンナップは凡退の山を築く、オカベー、君は内野安打ごときで満足するのかい?するみたいですね、アウー、今シーズン前荒木なぞ解雇した方がいいですよと言った、オレの立場はどうなる。
下位打線が塁に出るもシングルヒットばかりで、鈍足ゆえにホームにたどり着けない、目の前でバファローズの俊足を生かした、攻撃を見せ付けられたあげくホームを衝けずに塁上で交通渋滞を起こす我がチームの選手の鈍足&小技の不得意さ加減を見るにつけ、間違った、オレはチームの編成を間違ったと大いなる後悔に苛まれる。
ホームランでしか点を取れないのは、相手チームの投手が優秀でまぐれ当たりの一撃でしか点を取れない理由の他にそういうチームだったことにも理由があったのだと、今更気づく。
武藤がたまたま打った本塁打が、都合良く交通渋滞で塁が埋まっていたりしていて、9対2で勝ちはしたが、打線が当てにならないことを実感した試合だった。

第9戦 オリオンズ対バファローズ
前日投手を大盤振る舞いしたおかげで、もう投手のスタミナに不安が出てきた。
仕方ないので抑えの小宮山を緊急登板させ省エネピッチングを心がける、普段と違い球威増しをほとんどしない小宮山を見て、なめられていると思ったのか佐倉の打順が終わった際に「佐倉だって良い選手なんですよ」とバファローズの監督に声をかけられるが、判ってます、もう身に染みて判らされています、だけど現在我がチームには投手のスタミナに問題があるのですよ。
相手の先発は球威、制球共に超一流の桂、その桂がランナーのいない時の球威+1になって登場してきてしまったのだ、球威増しすれば選球眼1の選手に対しては球威8、2の選手に対しては球威9から始まる球なんて打てませんよ。
打てない打てないと言っている間にだんだん自己暗示にかかったのか、本当に打てず、大石の安打でかろうじてパーフェクトゲームを逃れるに留まった。
小宮山の1失点投球の奮投は報われず。これで今季3勝7敗、勝率5割になるためには残り試合5勝1敗でないといけなくなった。
この2連戦はバファローズの選手には走られまくった、舐められている、舐められとるぞ、高見よ、奮起を望むというか、止めを刺されたかもしれない。
おー、そうだ敗因となった1失点はちょうちんアンコウに喰われたものだという事を付記しておこう。

第9、10戦 カープ対オリオンズ
能力だけはリーグ最強と度々書いてきたカープであるが、じゃあ何が足りないかというと賽の目だったのです。
今回だったと書かねばならぬのは非常に残念ですが、T君の賽の目が切れまくり、文字通りリーグ最強チームと化してしまったのでした、哀れをきわめたのは我がチームの投手陣で炎上轟沈、2連敗してしまいました。
これで3勝9敗今季負け越しが決定しました。

高見は、やはり前回のバファローズ戦でとどめを刺されていたようで、走られても悔しくもなんともなかった。
もう限界だな。

第13、14戦 オリオンズ対カープ

前の2試合と異なり、カーププレイヤーの賽の目が走らず、見る見る不機嫌になっていった。オレは知らん、賽の目が操れるなら全勝しとるわ。ましてや他人の賽の目なぞどうすることもできんわい。
永原が2勝目、関が今季初勝利したものの彼らの球威ではカープ打線に太刀打ち出来ぬことを痛感させられた、特に小宮山の最高球威のシンカーを球威増しして打たせても、良くて−2打撃までしか持ってゆけぬこのチームの持つポテンシャルは戦慄させるに充分なものがあった。
(今戦慄していて来年どうするよ?、もっと強力になるぞ)。
第15、16戦 ブレーブス対オリオンズ戦

5勝9敗同士で迎えた最下位決定戦、永原、小宮山で連勝辛うじて最下位を免れた、シーズン7勝9敗の負け越し。
足で掻き回すブレーブス打線は完成形に近づいている、後はブレーブスプレーヤーがいつその封印を解くかだ、この2戦は最下位決定戦だけあって、その封印は解かれなかった。



シーズン総括
優勝 バファローズ
2位 タイガース
3位 オリオンズ
4位 カープ
5位 ブレーブス

MVP ビグザム Bu
本塁打王 ビグザム Bu
打点王 ビグザム Bu
首位打者 ビグザム Bu
盗塁王 ビグザム Bu
最優秀防御率 永原 O
最多勝 永原 O
    深水 T
    見月 Bu
最優秀奪三振率 永原 O
最多セーブポイント 名前忘れました3人いました。
ベストナイン
投手 永原 O
C 高見 O
1B どらえもん C
2B 岡田 T
3B 松本 C
SS 武藤 O
OF 幸田 C
OF くまさん T
OF 大塚 O
DH ビグザム Bu

ビグザム4冠が優勝の原動力となったバファローズだが意外にもその他の打者は振るわず、まさしく一人の力で優勝したようなものであった。
バファローズ打線の中今季限りでユニフォームを脱ぐ選手が2人、ねこと梨田である、2人共時代を築いた名選手だったとの言葉を贈っておこう。
タイガースは選手の成績を見る限りでは優勝してもおかしくない成績を残している、パワー溢れる打線と、防御率ベストテンに4人も送りこんだ強力な投手陣、中でも今季上にあがった湯舟はバファローズの監督をして凄い選手と云わしめるほどの威力を誇った。
そんなタイガースの優勝の目を摘んだのがタイガースとの直接対決で爆発したビグザムの長距離ビーム砲で、まさにMVPに相応しいとしか言えない。

オリオンズは3位とは言っても、最終試合で最下位決定戦を行っていたぐらいで決してほめられた内容ではない、打線は相手打線と比して完全にパワー負けしており頼りにならなかった。
”盗塁したらビグザム敬遠だぜ”のささやき戦術の責任を問われ去就が注目される高見がベストナインに選ばれたのはご愛嬌というべきか、引退への良い手土産になったというべきか、キャッチング力はまだまだ捨てがたい力があるので引退されては困るのだが、さてどうか。
打線が振るわぬ中下位打線の大塚がチーム内の本塁打王になりベストナインにも選ばれたことには大塚は誉められて良いにしても他の選手には 発奮材料としてもらいたい。
投手はエースと新たに頭角をあらわした新手が明暗を分けた。
エースの関は防御率3.8の1勝2敗、2年前に引退勧告を行ったバファローズの荒木よりも防御率が悪く、いいところがなかった、主用4球種を力で撥ね返されていたのが原因で限界が近いのかもしれない。
反面軟投派の永原は先発投手のタイトルを総なめにしたが、孤軍奮闘に終わっている。
42イニングを投げた永原のあおりをくらったのが、菊地聡と前田で僅かのところで規定投球回数に到達しなかった、しかし菊地は防御率2.71の1勝と仕事はきっちり行った、反面前田は3敗と救い様がなかった。
カープは最終4連戦で全敗し5位に終わったが、たまたまそうなったとしか言えない、はっきり言って主軸は不本意な成績であったが、脇を固める選手の残した成績はビグザムを排除したバファローズ打線を遙に凌駕し主軸が結果を残したタイガース打線とためを張った、主軸が本来の仕事を果たした時の事を想像するだに恐ろしい、もはやこのチームの打線は名実共にリーグ最強であり、最強力な投手陣と合わせいつでも優勝できる力を持っている。
ブレーブスは結果を見れば最下位であるが、チーム改編の過渡期であり、来年以降はこうは終わるまい。

と言うことは来季の最下位の筆頭候補は我がチームと言うことか。
パワーベースボールのコーナー目次に戻る 表紙に戻る