partU(鈴虫寺〜竹の寺編)

 さて、苔寺を二時間かけて参拝した後、鈴虫寺に向かうことになった。正式名を「華厳寺」という鈴虫寺幸福地蔵様
このお寺さんは一年中鈴虫が鳴いているところからこう呼ばれるようになったらしい。(詳しくはリンク先参照のこと)3年ほど前に別の友人とこのお寺に来たことがあるのだが、お坊様のトークが吉本並みに楽しいのと、願掛け寺で有名で全国から参拝客が絶えないというお寺さんだ。

 前回は願いがあまりに無理なものだったためか叶えてはもらえなかったが、今回こそと期待を胸に大勢並んでいる列に加わってみた。参拝時間が4時までという中、3時過ぎから並んで中に入れてもらえるか心配だったが、20分ほどしてほどなく入ることができた。後からお坊さんの話を聞くところによると、GW中は108段の石段の下まで人が並び、それでも足りなくてそこから歩いて5分ほどのバス停まで列が繋がったそうな・・・。


 「ディズニーランドでもあるまいし、GWと祝祭日にはこないで下さい!!」

と真剣なまなざしでお坊様が頼まれていた(笑)それほどこのお寺さん、人気あるのね〜。一つ300円のお札がよほど効くのかもしれない。
お堂は広く、200名ぐらいは入れた。テープで流しているのかと疑うほどの大きな鈴虫の鳴き声が鳴り響くその座敷は冷房が効いていて、しかもお茶とお菓子までついているではないか!参観料500円でこれはお徳かも。今日のように蒸し暑い日はなおさらだった。お坊様のお話を借りると

「冷房の効いているお寺さんは京都の中でも当寺だけでございます。ですが、冷房は参拝者の為ではなく、あくまで鈴虫の為です。」


はぁ、そうですか。それでもうれしゅうございます。ちなみにお菓子は白いラクガンみたいな物で、中に黒いものがちらちら混ざっておった。これはいったいなんだと、参拝者の中でひそひそ声・・・。

鈴虫寺だからひょっとして鈴虫の乾燥したのかなんかなんじゃあ〜(^▽^;)


そういう声を待っていたかのようにお坊様

「私どもの寺にはたくさん鈴虫を飼っております、2万匹もおりますと、どうしても、死んでしまうものも多々あり、それを無駄にしない為にも細かく砕いてお砂糖で固めて皆様にお出ししているのでございます・・・。」

一同、やっぱりか・・・とうなづく。食べてしまった者の中にはおえぇぇぇともどしかけるものまで・・・・すると

「んなわけないでしょ・・・シソの葉ですよ。はっはっはっ!!」


ここの坊さん・・・食えねえ・・・



その後、この寺の願掛け寺としての由縁とか、芸能人がたくさん訪れるとか、このあいだも某TV局の番組(トリ○ア)が、電話では鈴虫の音色は聞こえないということの立証の為だけに大勢来てたとか・・・。要するになにかと話題性のあるお寺さんなのね。

さて、問題のここのお地蔵様だが(上写真参照)お坊様にしては異例のわらじをはいていらっしゃる。普通はお地蔵様にお願いごとをするときは何度も何度も通って一心に祈らなければならないのに、なんとここのお地蔵様はデリバリータイプのお地蔵さまで、願をかけた人のところまでわざわざ願いをかなえるとてもありがたいお地蔵様らしい。願いが叶うという率もハンパじゃないようで、それにはこの後からのお坊様の願掛けに際しての注意事項によるものと解った。

 「願いをするときには必ず今一番願っていること一つです。そしてあまりに漠然とした願いでは効果がありません。キムタクと結婚したいなんぞと願っても無理でございます。すでに妻子のいる身、遅かったね。諦めてくださいそういうお願いでしたら、私にふさわしい男性と一緒になれますようにと願ってください。くどく申しますがふさわしいってことが大事ですよ〜〜。あと、人を陥れるような願いはいけません。人間は人と人とのつながりで生かされているのでございます。感謝の心なくしては願いもかないませんからね。」

あと、まだまだたくさんためになるお話を聞かせていただいたが、このくらいしか記憶にないためご容赦( ̄ー ̄; ヒヤリ

そして、叶う可能性が高い願いをかけさせるわけだから叶うはずだよね〜。ちなみに私の願いは叶わなかったけど、前回一緒に行った友達の願いは叶ったみたい。おばあさんの病気完治だったかな?きっと優しい気持ちが通じたのね。俗人のあたしはダメだわ^^;

 お話が終った後は、お札(300円)を買い、庭を散歩して、次の目的地である竹の寺へと急ぐ。

竹の寺(地蔵院)はその名の通り、山門までの竹林がとても素晴らしいお寺です。今までに見たどの竹林よりここの竹林は素的だと思う。知らなかったんだけど、このお寺さんってあの一休さんが幼少の頃修行してたお寺さんなんだよね。改めて京都の歴史の深さを思い知る。

本当なら中まで入って参拝したかったとこだが、まだ嵐山の天龍寺にも行く予定であり、以前来たときの印象ではこの山門までの小道の好印象を上回るほどでもなかったと記憶するので入り口だけで御無礼する。 
                            

道端から山門を臨む 山  門   まっすぐに伸びる竹

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