この世の物とは・・・

の巻

もう、すっかりお正月気分も抜け、いつもの生活に戻っている今日この頃。
みなさんのお正月はいかがでしたか?
『お正月』といえば・・・
“おせち”に、“お雑煮”がつきものですね。
“おせち”というのは、多少の違いはあるものの
どこでも、だいたい同じよ−なものだと思うんですが・・・
が!“お雑煮”というのは、日本全国津々浦々ひじょーに様々だと思うんですがねぇ・・・。
みなさん家の“お雑煮”はどのような物でしょうか?
北から南まで、その地方独特の“お雑煮”!
地方色に加え、その家庭の受け継がれた味というものを考えると
ひじょーに奥の深い、『食』だと思います。

まず、何といっても”お雑煮”には欠かせないお餅!
そのお餅1つでも、形があって『まる』と『四角』で分かれ
(中国地方?四国地方?では、あんこの入ったお餅を使うとか聞いたけど・・・)
調理方法も焼いて入れる・焼かずにそのまま入れるの2パターン。
(もしかするともっと違う方法も)
お汁の味も、すまし仕立て・味噌仕立て。
具まで考えると実に様々で・・・キリがない・・・。
みなさん家の“お雑煮”はどんな“お雑煮”でしょうか?

ちなみに我が家の“お雑煮”ですが・・・。
私の実家は、『四角』いお餅を焼かずにそのまま入れて、
味噌仕立ての具は菜っ葉だけ。
そして
今の(ダンナの)所も、『四角』いお餅を焼かずにそのまま入れて、おすまし仕立ての
具は菜っ葉だけです。
そう、実家と今の所では、味付けが違うだけであとは一緒。
だけどだけど
実は、わたし・・・
“お雑煮”が苦手なんですぅ〜。
(はっきり言うと嫌いなんよ〜
どーも雑煮だけは好きになれやんのやわー
なんで、あんなもんみんな「美味しい」って食べるんやろう?)
といつも思っています。
「何が嫌なのか」と言うと
あの「ドロー」と溶けたお餅がねぇ〜。
お餅は大好きなんだけど、ドローと溶けたお餅とお汁という組み合わせが何とも言えず
ダメ!苦手!
(東京の方だっけ?焼いたお餅におすまし汁を注いで作るところ・・・
それなら、食べれそうだけど…)

ところがところが
ウチのダンナは、無類の“雑煮”好き!!
朝・昼・晩と三食雑煮でも文句を言わない人!
それも、その雑煮がね・・・
私から見るととてもこの世の物とは思えないというか
人間の食べる物とは思えないような物でして…。
具体的にどんな雑煮かというと・・・。
↑に書いた“お雑煮”なんですがお餅を入れてからグツグツと煮る煮る!
お汁にお餅を入れてグツグツ煮るとどうなると思いますか?
そう
お餅の形は跡形もなくなりドロドロ〜
「なんじゃ!これ?っ」状態です。
ダンナはそれを「おーうまいうまい!」
「こんなうまいもんは他にはない!」
と言いながら食べる・・・というよりすすってます。
(形があれば「食べる」やけど、どー考えても箸にはかからん!
ズルズルすすってしか口に入らん!
私には、どー見ても人間の食べる物には見えやんのよね〜)
で、毎年そう思いながら10数年。
今年は、思いきって言ってしまった!
いつものようにお正月。
私と子供達はお餅を焼いて砂糖醤油をつけて海苔で巻いて・・・。
(うーーん、おいしい〜見た目も食べてもバッチGOOD!)
が!その横で1人、えたいの分からんよ−なものを
「フーフーお〜熱い!でも美味いなぁ・・・」
とズルズルしているダンナ!
そこで思いきって、長年思っていた一言を遂に言ってしまった私。
その一言とは…。
「気色悪いなぁ〜人間の食べるもんとちやうで〜」
「それって、酔っ払いのおじさんの『(ピー)ロ』みたい!」
(『(ピー)ロ』の(ピー)のところはご想像にお任せします。
忘年会・新年会シーズンになると街角の電柱や駅のホームでよく見かけます。)
その瞬間
「プッ!!!」と噴出すダンナ!
と同時に口から・・・
この先はこれまたご想像ください。
食べ物を口に入れて噴出すと起こる現象です。
「げー汚ね〜なぁ!タダでさえ汚そうな感じやのに噴出さんといてよ!」

こうして我が家のお正月は賑やかなひととき!?となったのでした。
当然ですが、“お雑煮”はお汁を用意して具を入れるとこまでは準備しますが
お餅を入れる段階からはダンナが自分で作っています。
私は、鍋の中でふつふつとお餅の形が分からなくなり
ただのドロドロした液状の物のなかに
かろうじて緑の葉っぱらしき物が見え隠れしている謎の物体のお守はゴメンです。
当然ですが、緑の菜っ葉も色鮮やかならまだしも
長く煮ることでクタクタで色もすっかり汚くなっていて…
それがまた、異様な感じで
『(ピー)ロ』を想像させてしまいます。

新年早々、1発目の“ネタ”が何か品のないものになってしまったことをお詫びします。

そして、今年がみなさまにとってよい1年になりますように…。