平成15年度予算と町長の施政方針について

民間資金等の活用による公共施設等の整備について

菰野町の観光戦略について

平成15年度予算と町長の施政方針について

我が国の財政は、14年度末の公債残高は妬く428兆円に達する見込みであり、主要先進国中、最悪の危機的状況であると報道され、かつてのような高い経済成長に依存した税収の伸びが期待できない中で、急速な人口の高齢化などに伴う経済の増大・国債費の増大により歳入歳出構造はますます硬直化してきており、財政構造について思い切った見直しがなければ、歳出と税収の多額のギャップは年々拡大していく可能性が強いのではないでしょうか。
菰野町に於いても同じ事がいえます、今後菰野町に於いても財政構造改革に着実に取り組む必要があります。
15年度予算編成を行なう中、14年度中の事業執行における問題点をどのように検討して15年度予算に反映をしたかお伺いいたします。
他市町村が緊縮予算を計上している中、菰野町は前年度比4.5%増の積極的予算を組んでいることは評価するものですが、町税収入の落ち込みを考えますと、このように積極予算を組む事が、将来更にきびしい状況になりはしないかと心配するものであります。
6億8千万の臨時財政対策債を計上し、なお財政調整基金から4億5千万を取り崩していることは、今後、財政に厳しさが増すのではと考えますが、ご所見をお伺いいたします。
予算配分を見てみますと今年度予算は、あれもこれもといった予算になっているのではないかと考えます。重点化・効率化を行なう為に、どこに焦点を持って菰野町が活力ある発展をするため、予算計上に反映をしているのかお伺いをいたします。
更に、一般会計から1億2千万の国保会計に繰り入れをしていますが、国の保険制度の整備がなされない中、また医療改革もされない状況を見て、菰野町が、単年度だけの予算計上だけを考えていていいのか、大変疑問に思う所であります。
今後、議論の対象になるのではと考えます、ご所見をお伺いいたします




民間資金等の活用による公共施設等の整備について

地方分権時代にふさわしい自治体になる為には、ニューパブリックマネージメントの理念に基づき、新しい行政経営方式を確立しておく必要があると思います。今までの行政システムを打破し、行政支出におけるバリューフォーマネー(お金の大切さ)を追及することが大切ではないかと考えます。
そのためにも行政評価方式を早く確立し、行政内部の施策選択、事務事業の評価、成果の検証を通じて事業の優先順位を決め、大胆なスクラップ・アンド・ビルドをしなくてはなりません。それらを実現する為に自治体が標準装備として備えておかなければいけないのは、情報公開・行政評価・IT・バランスシート・PFI等の新事業方式ではないかと考えます。
PFIは、1970年代のイギリスで行政システム改革に取り入れられた事業手法で、日本では1997年7月に民間資金等の活用による公共施設等の整備の推進に関する法律、いわゆるPFI法が成立してから取り組まれるようになりました。言うまでもなくPFIのメリットは、民間の資本やノウハウを利用してコスト削減を図れること、公共サービスに関する公共の役割を根本から見直すことができる事です。
2000年に基本方針・2001年にはガイドラインが取りまとめられたことにより、最近では、400を超える自治体がPFIの導入について検討をはじめています。
菰野町において15年度予算が示されその中で竹永小学校北校舎改築実施設計委託が計上され、又、図書館等生涯学習関連複合施設事前調査費が計上されています。これからの菰野町の財政状況を見ていきますと、今後建設がなされる工事に国・県の大変厳しい財政状況の中、菰野町についても、民間資金の活用も考えていかなければと考えます。
四日市市に於いても学校の改築にPFI方式にて建設を進める検討に入っています。
桑名市では、図書館建設も、民間資金を活用することを決めているそうです。
町長は、このPFIと言う手法をどう評価し、どう位置付けられているかお伺いを致します。
また私は、菰野町でPFIの導入を検討するのであれば、個別事業ごとではなくて、菰野町としての新事業手法の指針と言ったものをもつべきと思いますが、菰野町版新事業手法基本方針を作ることについて、町長はどのように考えますかお伺いいたします。
川崎市では、13年1月に川崎版PFI基本方針をまとめ、PFIを含む新事業手法導入に関する指針となるべき評価基準を定めたようであります。それによりますと、透明性、公平性の確保と情報公開を基準とした意思決定手続きの明確化を図る為の仕組みの構築、財政構造の再構築、行財政運営の効率化、市民サービスの向上と言った観点から諸条件のもとで最も適した手法を選択していくという事がうたわれています。
菰野町でもPFI研究プロジェクトチームを作る考えはありませんかご所見をお伺いいたします。




菰野町の観光戦略について


私は菰野町の観光を、経営的視点で考えるべきではないかと考えます。
国・県の財政状況が悪い中で菰野町の安定した財政を考える時、観光は資源と考えるべきではないのでしょうか。東京都石原知事はこのような考えの中、外国からの入国者を増やして外貨を獲得する考えを示されました。
菰野町内を見てみますと、今回美術館がオープンをし、この自然豊かな菰野町を観光資源と考えない手は無いのではないのでしょうか。今まではとかく湯ノ山温泉に目が向けられていましたが、町内全域に渡って考え直す事が、菰野町の観光をよみがえらせる事になるのでは、ないかと考えますがお考えをお聞かせください。
菰野町の観光が発展することで、地産地消の考え方・雇用の確保が考えられます。
そこで観光を通じた地域の活性化政策についてお伺いいたします。
国の平成15年度観光部関係予算を見てみますと地域の個性を活かした魅力ある観光交流空間作りのための自主的な取り組みを、国土交通省がハード・ソフトの両面から総合的に支援するといわれています。支援施策の一環として、インフラ整備等のハード施策とキャンペーン展開などのソフト施策を戦略的に連携させた施策・計画作りの手法について調査・検討する。モデル事業の対象地域において地域固有の自然や地場産業を活用したツアープログラムなどの予算計上をしています、また雇用創出に資する観光まちづくりについても予算が計上されています。これは、従来の観光開発に代わり、地域の創意工夫により当該地域の自然、文化、歴史などを活用した個性的な観光町づくりを進めようとしている地域を対象に、地方公共団体等の行なう観光町づくりプログラムの策定・実施を支援する為、〈観光町づくりアドバイザー〉を派遣するとともに〈観光の町〉を拠点とした周辺地域を含めた観光まちづくりの実施支援を行なうとのことであります。
このような国の予算を遣わない手は無いのではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。




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