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▲山行記録544▲  遠野のサンタのお願いに2013  〜 御在所岳・鎌ヶ岳
平成25年11月16日(土) ◆単独  ◆地図 1:25000 御在所山 

 立冬を待っていたかのように秋が急速に深まり、週半ばには御在所で初雪と初冠雪を記録した。冬を迎えると、クリスマスの呼び声も聞こえ始める。
 今年も遠野まごころネットでは「サンタが100人やってきた!」が計画されている。まごころ関西事務所から今年のチラシをもらうことができたので、去年のように藤内小屋にチラシを掲示してもらいに行くことにした。「酔仙」の1升ビンを担いで。


湯の山 軟風西/快晴/12℃

 土曜日の朝。藤内小屋にあまり早く行っても大将はいないだろう。8時に入山するぐらいの、かなり遅めの湯の山入り。スカイラインの駐車場は言うに及ばず、路上にも車が溢れだすのは目に見えている。久しぶりにロープウェイの駅からの入山である。
 雲一つない青空。足ごしらえをして、一升ビン(化粧箱入り)をザックのてっぺんにくくりつけたら出発。

 8時にもなると、おそらく初めての山行と思しき山屋をちらほら見かける。時には道を聞かれながら、蒼滝大橋上の入山届ポストに到着。こちらも山慣れない風の山屋がたくさん居るので、思いっきり慣れたような顔をして、極めて当たり前のそぶりで入山届を書いてポストに放り込むと、それに習って届を出す人が後に続く。「ヒト」の習性なんやろな。

藤内小屋 軟風西/快晴/10℃


 藤内小屋に到着。大将が出てきたところで「酔仙」を渡し、チラシの掲示をお願いする。

 「今日の用事終わってしもたで今からどないしょう」などと言いながら、御在所に向かって出発。ウサギの耳上の水場でポリタンを満タンにして小休止していると、対岸の森で、おそらくアトリの群れがざわめく。

 藤内壁に取りつく人の掛け声を聞きながら登る。国見峠を過ぎて縦走路を山の上の下界に登り着くと、すでにたくさんの人がスキー場を山頂に向かっている。遠の昔にロープウェイが動き始めているから当然であるが、いつも始発よりも早い到着を目指している身としては「出遅れた〜」と思ってしまう。

御在所山上公園 軟風南西/快晴/7℃

 自然学校に立ち寄るが、Sさんはお休み。とりあえず、チラシを貼ってもらえるようにお願いする。
 サンタさんの用事は全部終わった。まだ11時になっていない。どないしょう。
・・・・・・「時間もあるし、鎌へ寄ってこかな〜」。

 すっかり冬枯れの装いになった樹々の実や、枝先の冬芽を楽しみながら園路を歩き、林間学校跡まで来た。ブナの実もたくさん散らばっているし。暖かいし。少し早いが昼飯にする。


 久しぶりに縦走路を武平峠へ下る。空気は冷たいが、風が止まって陽射しが強いので、暑いぐらいである。
 武平峠を通過。一度下りに慣れた足というのは、一転しての登りに対応するまでに若干の時間が必要だから、無理せずに登って行こう。

 灯明岩の登り口までの上り下りの途中では、杉の樹で、ツピンツピンという鳥の声。立ち止まって見上げてみると、ヒガラが食糧をついばみながら枝を渡り歩いている。

 昼を回り、下山する人の姿が目立ち始めた登路をゆっくりと登る。山の北側で陽射しがさえぎられることもあり、登りでありながら、御在所の下りよりも涼しく感じられる。
 それにしてもこのルート、いつから通っていないだろう。ルートの状態があっちこっちで変わっている。
 最後は胸突八丁の迂回路。ルートも安定してきたが、相変わらず荒けないルートである。
 12:50鎌ヶ岳到着。

鎌ヶ岳 軟風南西/晴/―


 山頂は予想通りにぎやかである。「山」の基本を叩き込んでくれた鎌ヶ岳ではあるが、人が多い所は苦手である。祠にあいさつして、トットと下山開始。

 下山は馬の背尾根。地図読みの練習に適した尾根。裏を返せば、迷いやすいポイントが何ヶ所かあるのを知っている。しかも下山にとるワケだから締めてかかろう。

 雲母尾根に乗ると、いつの間にか足早になっている自分に気がついた。馬の背尾根からの下山。湯の山に下り立つのは3時を回るだろう。3時と言えば、これからの時期、一気に夕方の冷気に包まれる。そんな意識が焦りを呼び起こしているのなら、スピードを意識的に落として歩くぐらいがちょうどいい。「あわてないあわてない」。

 カズラ谷道を分けて雲母尾根を進むと白ハゲに出る。雲母尾根が紅葉して、黄色や赤のまだら模様を眺めながらザレ場を下る。


鎌ヶ岳から見下ろした馬の背尾根

 13:30、馬の背尾根の分岐。地図とコンパスを取り出して進路を確認したら、馬の背尾根に踏み込む。
 犬星の大滝の音を聞きながら急降下した次のピークは、踏跡が分散して薄くなり、登りでもコースアウトしやすい場所。平らなピークで薄い踏跡がやや東に方向を変えるから、踏み込むべき方向か、地図とコンパスで照らし合わせて確認する。そこからしばらくは、地図上では顕著な尾根がくねりながら北東へ伸びる。地図に表しきれない尾根の分岐などもあって、所々で立ち止まり、方向の確認を繰り返しながら進む。

 地図上で、一番方向を誤りやすいだろうと思われる880mの尾根の先まで来た。うっかり尾根のように見える方へ真っ直ぐに入り込みそうな場所である。しかも、進むべき方向に延びる踏跡は薄い。おそらくここでルートを探す人が多く、踏跡自体が分散してしまった結果だろう。

 ここで、自分を落ち着かせる訓練。ヨウカンなどついばんで水を飲みながら一息ついてから、地図にコンパスをあてて針路を確認。森の隙間から見えるピークの位置関係を地図で確認しながら、少々心細いぐらいの薄い踏跡へと下り始める。

 鞍部から次のピークへ登り返すと、馬の背尾根のルートは東に向きを変える。ここもルートの入口がわかりにくく、地形を見ながら斜面を横切って尾根に戻る。


 水持ちが悪いザレ気味の尾根は松林が多い。そんな中にもモミジやタカノツメなど、赤や黄色に色づく樹々が散らばり、少し傾いてきた太陽に照らされて光る様子を楽しみながら歩く。

 湯の峰に到着した。ここも下り口がわかりにくいピーク。尾根を忠実に辿ると北側の斜面からルートが現れた。地図に現れないような登下降を3回ほど繰り返すと、いよいよ三岳寺への急降下が始まる。

 枯れた松が倒れて道をふさいでいる所が目立つ尾根。太い幹をまたぎながら下る。そろそろ日が傾き、見上げる御在所は夕暮れ色に変わりつつある。

 15:00三岳寺到着。ここから見上げると、意外にもロープウェイがかかる御在所の眺めがいい。夕暮れの光が南面に射し込んでいる。


湯の山 無風/晴/10℃

 夕方だというのに駐車場に入る車の列が、まだバス停の先まで延びている。
 山頂が紅葉する時期は、気温の下がり方が鈍く、あまりきれいな紅葉ではなかったが、それ以降の冷え込みで、麓では発色が非常に鮮やかである。
 いよいよ晩秋。雪と氷の季節も近い。

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