第3回 蒸気消毒(じょうき しょうどく)
 土を細かく耕耘(こううん)した後、直径約40ミリのアルミのパイプを入れ、土で覆い隠しビニールをかぶせます。このパイプには2ミリくらいの小さな穴がたくさん開いていて、ここから約150℃の蒸気を吹き出させます。

 土全体の温度が90℃以上になるまで蒸気を吹き続けることによって、土壌中の病害虫や雑草の種が死滅します。これによって、新しい土と入れ替えることなく何回も同じ土でメロンの作付けが出来るようになります。
 これが【土壌蒸気消毒】と呼ばれるもので、農薬等を使用せずに連作障害を回避でき、また、土の入れ替えという重労働から解放されることから、導入当時は画期的な技術でした。我が家では25年以上昔からこの方法で土の消毒を行っています。

 毎回同じ土地に同じ作物を作付けることに
 よって起きる生育障害
 これが蒸気消毒機械です。
 
 えっ、暖房用のボイラーじゃないかって?
 
 これが少し違っていて、沸騰した湯を更に火炎で熱することによって150℃の乾燥した蒸気を発生させるのです。
 かぶせたビニールがパンパンにふくれあがって、土の中は蒸気で一杯、温室の中はサウナ状態です!

 ダイエットしたい人はどうぞなかへお入り下さい(笑)

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