デジカメ日記Ver6 築地市場にて

 築地市場でメロンの競売(せり)がおこなわれるのは、比較的遅い時間で午前8:15分過ぎでした。売り子の独特な呼びかけ声が市場中に響き渡ると、どこからともなくせり人(仲卸)が集まってきます。さあいよいよセリが始まりました。といっても私たちには何を言っているのやら、いくらで落札されたのやらちんぷんかんぷんで、その早さにただ驚くばかりです。
 
 現在、築地市場には全国からありとあらゆるメロンが入荷しています。その品種は多岐に渡り、四日市メロンと同じ「アールスメロン」は熊本、高知、静岡、千葉、茨城等が主力です。中でも静岡産は生産量・品質共まさに日本一で、その生産販売体制には見習うべき点が多くあります。

 組合員数約1,100名の静岡県温室組合は全国の市場へ出荷し、中でもこの築地市場へは上位等級品を特に多く配分している模様です。その他の産地としては、千葉県、熊本県、高知県、茨城県、山形県等です。

 さて、四日市メロンはというと、総組合員数4名・・・・・いやほんとですよ。でも、そのメロンはというと約30年前から病害等の事故玉発生率も少なく、内容(味)も静岡産に劣らないということで、仲卸各社にも結構良い評価を得ています。そして今回の市場視察の中で卸及び仲卸各社の話を聞く限り今でもそれは維持されているとのことでした。ただ、景気の動向がまだまだ悪いためなかなか高級品の動きは回復せずより安いメロンへ、また他の果物へとお客さんはなびくらしいです。

 総合的に考えて、現在「入荷量減の単価安」「等級間の格差非常に大」という状態なので、等級(品質)の良い品物を少量でも安定して出荷する事が大事だという結論に落ち着きます。これはいつの時代でも言える基本的なことですね。 

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競売にかけられるメロン
私のメロンです。53−F