『フェリス・タンゴ』デビューコンサート
  
      >>>>>鈴鹿市:
カフェ“イル・マーレ”<<<<<


        >>>>>2003.12.07.(日)、14時〜16時30分<<<<<


嘗て「TANGO WASEDA」のバンドネオン奏者として鳴らした“Paquita”こと島田由美子が自分の
考えるタンゴを地域に広めるために小編成の演奏グループを結成した。

その第1弾として、鈴鹿市で活動する「源氏物語読書会」の主催者及びメンバーが発起人となって
企画された演奏会が、カフェ“イル・マーレ”で開催された。
この会場、夏場は海水客で賑わう千代崎海岸の真裏で、窓を開ければ眼下の海岸から波音が
聞こえるという落ちついた場所にある。

この日曜日は近隣の都市域で、前評判の高い音楽コンサートの開催やバレーの上演があったが、
瀟洒な会場には80人近いタンゴファンが詰めかけて、寒冷な海風とは対照的に熱気が満ちていた。



              
          「La cumparsita」だけは、4重奏+1(バンドネオン)での5重奏で演奏した。
          島田が第2を弾き、今ネオン研修中の小西[名大卒→三重大・医学部在学]
          が第1を無難に弾きこなしていた。























                ピアソラ8曲をスタンディング・ポジションで演奏


第1部は〈タンゴへの誘い〉として、「A don Antonio」、「De puro guapo」、「Compadrita mia」
など古典曲、新古典曲を中心に、後半の第2部では〈ピアソラのモダンタンゴ〉と題してピアソラの
スタンダード・ナンバー(?)を8曲披露した。
何れも満を持していた演奏会だけに、キビキビした編曲と演奏で会場をだれさせなかった。
とくに曲間を埋める島田の大人のトークは速射砲のようで、多少サービス過剰かと思えるが、
これが返ってステージ=客席を一体化させて大いに会場を沸かせていた。
このあたり、島田ファンが形作られる糸口になっているのかも知れない。

2月6日(金)夜には鈴鹿市内のレストラン『プリマヴェーラ』でディナー・コンサートがある。



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