別に病気や障害はないのに、笑ったり泣いたりすることが非常に少ない・・・・。そういう赤ちゃんは、以前から専門家の間で問題になっていました。注射をしても泣かないし、待合室でも静かにしている。「サイレントベビー」と呼ばれ、最近では珍しい現象ではなくなっています。
「泣かないし、本当に手がかからなくて助かります。でも、この子、言葉が遅いんです。関係があるのかしら」
11ケ月の赤ちゃんを持つこの親は、おとなしすぎる我が子を、大して気にしている様子はありません。しかし、泣かない、言葉が遅い、この二つは同じ原因がもたらしている現象なのです。
サイレントベビーは、子育てへの無関心と手抜きが原因で起こります。その根源にあるのが、何かにつけて赤ちゃんに『言葉かけ』をしない、今ふうの"ヤンママ"なのです。
赤ちゃんは、普通、生後2カ月ころから声を出すようになります。それから、6カ月の喃語(なんご=「アブアブ」「マンマ」など言葉でない言葉)の時期を経ていくのですが、これに相手をしてやるのが、お母さんなのです。「そうねー」「あらあら、いい子」などとあいづちを打ったり、同じ言葉を真似て繰り返したりと、きちんと相手をしてやることです。
おむつを取り換えたり、おっぱいを含ませたりする時も、ちょっとした言葉かけが大切なのです。しかし、最近は、ヘッドホンで音楽を聞きながら子守をするとんでもないママが現れています。
子育てのコツは、特別なものではなく、愛情をそそぎ普通に手をかけて育てることです。手抜きも過保護も、子どもの将来にとってよくないことは言うまでもありません。