イメチェン計画

イメチェン計画
2010/2/10

購入当初は「どノーマルのまま維持していこう!」と躍起になっていたのですが、
ミニトレオーナーの方々のサイトを眺めているうちに“カスタム欲”が湧いてきてしまい、
今回ついに改造に踏み切りました!といっても予算がほとんどない中での作業となったので、
大がかりな事はしていませんし、見た目も改造前とたいして変わっていませんが、
錆びや塗装の色褪せに起因する「ボロさ」はかなり軽減されたと思います(笑)



改造前のフロントから見た写真。
全体的に錆びが浮いており、前オーナーが貼ったと思われるシールの跡があちこちにあります。


リアから見た写真。
こちらはチャンバーから飛んだ油がコーティングの役割を果たし、錆がほとんどありません(本当に)


まずは塗装剥離から。最初は電ドリ+ワイヤーカップで攻める予定でしたが、
下地に余計な傷をつけると後々面倒なので剥離剤を使いました。
ちなみにナトコ・スケルトンという業務用のもので、最強クラスの剥離力です。


早速ヘッドライトのハウジングで試してみました。
表面をペーパーで荒らした後にスケルトンをサーッと塗ると、5秒でご覧の有り様!
あまりにあっけなく剥がれてしまったので、「こりゃすげぇな〜」とひとりでニヤニヤしていました。


フェンダーも同様に剥離してから、電ドリを使って錆びを落としていきます。
剥離前はたいして目立っていませんでしたが、いざ地金が現れると広範囲に広がっている事が判明。
再発を防ぐためにも、徹底的に削り落します・・・。


トップブリッジもかなり錆びていたものの、さほど根が深くなかったので20分ほどで綺麗になりました。


車輪側のブレーキレバーも見事に錆びています。
表面の錆は簡単に落とせますが、裏面となると難儀しそうですね〜。


そこで、サンポールに漬け込んで一気に攻める作戦に出ました!
シュワシュワと泡を出しながら銀色へと変わっていきます。


するとこんな感じで綺麗サッパリに(^^)
取りきれなかった所はペーパー掛けで落とします。もちろん、酸を残さないようにしっかり水洗いします。


ペーパーで足付けをし、IPAで脱脂後、プラサフ→上塗り→クリアと塗り重ねていきます。
それにしても、缶スプレーでの塗装はなかなか難しいですね。
エアブラシと違って細かな調整が効かないので、どうしても無駄に吹いてしまいます。


今回はフレームの再塗装はしませんが、錆びの酷かったスイングアームのみ塗り直します。
アルミのスイングアームが全盛の今、鉄製は貴重な存在ですね。


変わってこちらは抜き出したFフォークオイル。
規定量の半分程度しか入っていませんでした。しかも真っ黒!
分解清掃しようと考えましたが、インナーに浮いた錆でオイルシールを傷つける可能性があったので、
新品のオイルを数回注いでストロークさせ、軽くフラッシングしてやりました。


同時にダストシールの割れを発見したので、接着剤で補修しておきました。
本当なら新品を取り付けるべきですが、現時点で1個2000円以上という途方もない価格がついているので、
こまめなメンテで騙し騙し持たせるしかなさそうです・・・。


塗装も乾いて、いよいよ組み立てを始めようとしていた頃、注文してあったセパハンが届きました。
中国製なので品質には全く期待していませんでしたが、意外にもしっかりした作りで一安心。
でもネジ穴が雑に切られていてネジがうまく回らない(^_^;)


タップを立て直したところ、すんなりとネジが締まるようになりました。
とりあえずこれで問題なく取り付けられそうです。


バラす時と逆の手順で組み立てていきます。一番ワクワクする時間ですねヽ(^。^)ノ
GNDを通電させる必要があるところは、テスターで確認しながら少しずつ作業しました。




完成!

後ろから。


本当はタンクも再塗装するつもりだったんですが、他のパーツより比較的塗膜の状態が良かったので、
貴重なオリジナルを保つためにも、今回は錆落としとコックのメンテナンス程度に留めておきました。
パッと見、全体の大きな変更はありませんが、ライポジが前傾になった事でコーナーの安定感が増して、
走りやすさが向上したのは事実です。その分腰への負担は増えてしまいましたが(*_*)
傍から見ればちぐはぐなスタイルに違いありませんが、乗る分にはなかなか面白い奴に仕上がったので、
今回のレストアはとりあえず成功と言えそうです。




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